筑波山の水脈を守る会

本会は、筑波山の水脈を保全する活動を行っています

水脈はどのように守るのか

前回は、筑波山の自然や山麓の豊かな暮らしを守るためには、地中の水脈の保全が重要であることをお伝えしました。しかし、どうすれば劣化した水脈を改善していくことが出来るのでしょうか。実は、大地の水脈改善の活動は、造園業界の一部の方々を発端として、水面下で全国的な広がりを見せています。私たちの小さな活動も、この大きな動きの中に位置づけられると言えます。

現在もっとも大きな動きとなっているのは、大地の水脈改善の手法を最初に提唱された造園家矢野智徳さんが中心となった、一般社団法人「大地の再生 結の杜づくり」でしょうか。昔から日本の農村共同体で行われてきた「結」の作業に想を得て、造園業の方だけではなく、大地の再生を望む一般の参加者の方たち、お施主さんが力を合わせて、皆で一気に大地の再生を行っていらっしゃるようです。

矢野智徳さんの手法は、著作家大内正伸さんのブログにてたいへん詳細に公開されています。カテゴリー「大地の再生」をご参照ください。

雑木を用いた庭造りで高名な造園家高田宏臣さんもまた、この動きの重要な一翼を担われている方です。私たちがこの手法を知るきっかけを与えてくださった方です。矢野さんと同様、昨今は環境劣化に苦しむ日本各地で引っ張りだこのようです。いつも大きな刺激を与えていただいております。

 

私たちは、今ご紹介したブログから多くのことを学び、見様見真似で水脈の改善を行ってきました。これからは高田宏臣さんをお呼びし、筑波山の水脈の要、六所宮山を舞台とし、実地の作業を通して水脈整備について学んでいく予定です。