筑波山の水脈を守る会

本会は、筑波山の水脈を保全する活動を行っています

六所に新しい湧水地が生まれました

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先日、リリーが突然穴を掘りだしたと言いましたが、その後、湧水が出ました。

当日の様子。下からゆらゆらと水面が揺れているのが確認できます。もしや…と思ったのですが、下からガスが出ているだけかもしれず、ひとまず様子をみることにしました。次の日湧水を確認すると、なんと水が澄み切っており、下から砂が吹きあがっていました。これを見たときの私の気持ちは、一言では言い表せません。あえて言うなら、畏怖…でしょうか…。

手をひたすと、冷たい。これは、地表水ではありません。下から吹きあがっています。リリーがものの10分で湧水を出したのです。。。

リリーの掘削した穴だけ澄み切っています。冷たい水が、砂を噴き上げながら沸き上がっています。

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縦30cm、横50cmくらいでしょうか。小さな、小さな泉です。広げることも考えましたが、水が濁る恐れがあります。あえて小さいままに留めて置き、応急処置として周辺を枝葉で保護しました(後で夫に炭を撒いてもらいました)。代わりに水道を広げ、泥水が流れやすいように手を加えます。

濁った水に現れる根源的な水エネルギーの姿。

「躍動する流動体 数学的 美的に炸裂する蜃気楼」

              (小沢健二「流動体について」より)

この湧水を今後どう守っていくか。湧水が枯れないことが確認できた時点で、山主さんに相談しなくてはいけません。このような活動を始めたこと、決して簡単な道のりではありませんでした。地元の方のご理解が無ければ、続けることはできません。自分との闘いでした。今後もそうであり続るでしょう。しかし、一つの答えを頂いたような気がします。本当にありがとう。何よりも、六所の里の方々に。それが今の私の気持ちです。