筑波山の水脈を守る会

本会は、筑波山の水脈を保全する活動を行っています

リリーの泉(仮)その後

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しばらく海外に行っていた事務局ですが、帰国後すぐにリリーの泉(仮)へ。画面左下隅から中央へ、四つの点穴の列が見えますが、湧水は下から三つ目の小さな穴です。いじってしまったので水が濁っていますが、しっかり水が下から湧いています!台風のおかげで泥詰まりが取れたのか、水量が増えている。リリーがさらに穴を深くしたのを見て、かなり掘り下げてみました。画面中央部やや右の、杉の木の足下の、石の際の点穴に水が溜まっているのは見えますか。

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実は私が掘った穴です。リリーが湧水を出した後、なんとなく第六感?で掘りたくなった石の際です。この場所は、画面右から左へ地形が低くなっている場所です。水は、こういう地形変更地点から湧き出しやすく、石の際は一つのポイントです。私が掘りだしたのを見て、リリーも手伝ってくれました。掘ったばかりの時は水が出ていなかったのですが、久しぶりに訪れてみるとなんとこんなに水が。しかし、水の表面をみていると、どうも下から揺れているような… もしや湧いている?

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こちらは、リリーの掘った穴の背面から撮った写真です。リリーの泉は、斜面半ばのテラスのような場所にありますが、こういう地形では、土圧の差が生まれるため、湧水が出やすいのではないでしょうか。さらに、太い杉の木の根が地中深くから水を吸い上げているに違いありません。私の推測するに、この場所にはもともと比較的大きな泉があったのではないかと思います。山が荒れたことによって斜面崩壊し、泉が埋まってしまったのではないでしょうか。ここの泥をあげれば泉が復活する可能性は高いですが、一気にやってしまうと、リリーの泉(小さい…)の水が濁ってしまう可能性があるため、点穴を要所要所に掘っていき、個々の穴に水を湧き出させてから、少しずつ泉を広げていくのはどうだろうかと考えました。

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水が湧き出ているかもしれない、石の際の点穴、というか溝をさらに深くする。分かりづらいですが深さ30cmは掘りました。かなり青いグライ層。粘土質ですが、下の方は心なしか砂っぽいような…

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この状態だったところを… 穴を広げたり、深くしたりして…

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こんな感じにして(分かりづらいか)、左の水が下のテラス下へ落ちるよう、水道を作りました。画面左の穴のビデオを撮りましたが…

youtu.be表面が少し揺れているような… 掘ったばかりなのでガスかもしれません。下へ水が落ちるようにしたので、湧水なら水が澄んでくるはずです。

youtu.be全体像です。

さてさてどうなるのか。来週専門家がいらっしゃるので、アドヴァイスをいただければと思っています。